主旨

日本臨床死生学会は、設立後20年間の学会活動の展開によって、我が国の臨床死生学の基盤を構築することに貢献してきた。この20年間という節目を迎えて、次世代の臨床死生学を発展させることを目的として、若手会員の活性化を図り、その研究および臨床的活動を奨励するために、本学会誌「臨床死生学会誌」に掲載された論文の中から一篇の優秀論文賞を選出し、さらに年一回の学術大会における一般演題の中から、優秀発表賞数名を選出して、これを日本臨床死生学会賞として、授与することとした。

対象者

1. 会員歴は問わないが、本学会会員であること。
2. 優秀論文賞については発表論文における筆頭著者が対象になる。
3. 優秀発表賞は筆頭演者を対象とする。
4. 奨励賞については、自薦・他薦は問わず下記の書類を提出する。

選考方法

1. 本制度の概要

(1) 優秀論文賞;一年間の日本臨床死生学会誌の投稿論文について、編集委員会で予備審査を行い、大会3か月後のあり方委員会で最終審査を行い、翌年の学会大会で顕彰する。(1名)

(2) 優秀発表賞;大会一般発表の内容について座長が採点した結果をもとに、大会3か月後のあり方委員会で最終審査を行い、翌年の学会大会で顕彰する(1~2名)

(3) 奨励賞(個人);原則50歳未満、会員実績4年以上の若手研究者対象(若干名)

(4) 奨励賞(団体);死生学に関連した活動実績(研究・教育・実践)を有する団体(若干数)

2. 審査の概要

(1) 審査基準

① 本学会において学会の質向上と、臨床死生学の発展と向上に寄与する可能性が高い論文と学会発表を行った個人を選出し、顕彰する。

② 審査基準を満たす論文、発表、対象者がいない場合は、該当者なしの場合もある。

(2) 審査方法

① 優秀論文賞;学会大会開催一年前から学会会期終了までの間に、本学会誌に掲載された全ての論文について、編集委員会において順位づけによる予備審査を行い、その結果をもとに常任理事会で最終審査を行って、優秀論文に該当するもの原則として1編を選出し、常任理事会で了承を得てから、翌年の学会大会で顕彰する。

② 優秀発表賞;学会大会におけるすべての一般演題の発表内容について担当の座長が評点とコメントを付記して、大会事務局に報告する。この結果を予備審査結果として、大会3か月後に開催する常任理事会で最終審査を行い、優秀発表に該当するもの数編(上位10%程度)について、学会ホームページにて所属・氏名・発表演題・発表要旨を公開し、翌年の学会大会で顕彰する。

③ 奨励賞(個人);原則50歳未満、会員実績4年以上の若手研究者対象(若干名)。死生学関連の優れた論文2編以上、本学会における学会発表(筆頭演者3回以上)を原則とする。自薦・他薦を問わず、常任理事会で選考する。

④ 奨励賞(団体);その他死生学に関連した活動を実践している団体。自薦・他薦を問わず、常任理事会で選考する。

(3) 審査日程

① 予備審査

 1. 学会会期前に編集委員会において優秀論文賞予備審査を行う。

 2. 学会会期中に、一般演題の各座長が優秀発表賞の予備審査を行う。

② 本審査

 1. 上記予備審査結果をもとに、常任理事会において最終審査および承認を行う。

③ 受賞結果の公表と表彰

 1. 学会事務局では、受賞者に対して審査結果を通知して、学会ホームページでの公開に関する了承を得て、翌年学会大会への参加を要請する。

 2. 臨床死生学会誌および学会ホームページで公開

 3. 翌年大会の総会で理事長が表彰し、賞状を贈呈する。