ごあいさつ
第19回日本臨床死生学会は、2013年12月7日(土)、8日(日)の両日、東京の政策研究大学院大学で開催されます。
先日、2012年の日本人の平均寿命が、女性86才、男性79才と発表され、女性は世界1位、男性も世界5位の長寿国という成績でした。
しかし、寿命は延びたけれども、長寿の中にも生きる苦しみがあり、さらに、長寿であることによる生きる苦しみもあります。
長生きすることと、豊かに生き、平安のうちに死ぬことがしばしば両立していないのが日本の現状ではないかと思われます。
そこで、大会テーマを[高度に進歩した生命科学時代のいのちを考える、-望ましい生と死を考えるー]として、学会の場でこの問題をご一緒に考えたく願っています。
大会記念講演には「がん哲学外来ー意志の共鳴ー」の樋野興夫先生、特別講演に「人間の生と死をつなぐものー希望の源泉について」の山中正雄先生をお招きしました。
また大会テーマに関わる2つのシンポジウムとして、
1.「進歩した生命科学は、子どものいのちをどのように守りえるか」
2.「長寿時代のいのちを考える」を企画いたしました。
さらに、学会第1日目には神野優子さんのヴァイオリン演奏をお聞きいただきたいと願っております。
多数の皆様のご参加をお待ちいたしております。
第19回日本臨床死生学会会長
白井徳満