第41回日本自殺予防学会

第41回日本自殺予防学会

会長挨拶

 このたび、第24回日本臨床死生学会大会長を拝命いたしました、千葉徳洲会病院の渡辺です。死生学探求においてその背景は様々ですが、学会事務局側からは、「緩和ケアで」との要望が有りました。
 ニューヨーク出身の心理学者マズローは人間の欲求を階層的に評価し、それが緩和ケア領域に応用されて、生理学的欲求から自己実現の欲求まで5段階に構造化されています。その低層階の部分は、本邦においては、WHOの緩和ケアに関する定義の普遍化にともない、またがん対策基本法のもと、対応がそれなりに進化してきているように思います。それで高層階の部分(尊厳の欲求、自己実現の欲求)ですが、ここへのかかわりが本学会の存在する重要な部分と思われ、「スピリチュアルケア」を一つのテーマといたしました。そして、副大会長の安部能成がコーディネート役の終末期の「リハビリテーションアプローチ」も尊厳や自己実現を支えるうえで重要であり、これを二つ目のテーマといたしました。
超高齢化社会に向かいつつある昨今において、安楽死を求める著名人の存在など、死生の周辺はかまびすしくなってきています。上記二つのテーマに限らず、死生学にかかわるすべての分野での皆様のご発表・ご参加を期待しています。どうぞ千葉の幕張にご参集ください。

第24回日本臨床死生学会年次大会
大会長 渡辺 敏(千葉徳洲会病院 緩和ケア内科部長)